Nine prophecies (nine wisdoms)

九つの予言(九つの智恵)

「聖なる予言」 
ジェームス・レッドフィールド 山川紘矢+山川亜希子訳 角川書店 より抜粋

第1の智恵
変化のきざし

 

新しい霊的な目覚めが、人間の文明に起り始めている。
この目覚めは、自分の人生は霊的にひもとかれてゆくものであり、多くの不思議な偶然の一致によって導かれる旅であるということを体験した人々が一定の数に達することによってもたらされる。


第2の智恵
今という時

 

過去500年間続いた現世的な、生き残りと安楽だけを追い求める思い込みに変わって、新しいより完全な世界観が生まれようとしている。この物質主義的で技術万能の思い込みは、通過しなければならない重要な一段階ではあったが、人生における偶然の一致に気づくこことによって、私たちは地球上での人間生活の神の目的と宇宙の真実の姿に目覚めてゆく。


第3の智恵

エネルギー

 

今、私たちは、物質的な宇宙ではなく、ダイナミックなエネルギーからなる宇宙に自分たちは住んでいるということを体験している。存在するすべてのものは聖なるエネルギーの場であり、私たちはそれを知覚し直感することができる。さらに、人間は自分の欲する方向へ注意を向けることによって、(注意を向けるとエネルギーが流れる)自分のエネルギーをその方向へと放射することができる。そして、他のエネルギー体に影響を与えて、人生に生ずる偶然の一致の起る速度を早めることができる。


第4の智恵
権力闘争


人間はほとんどの場合、聖なるエネルギーの源から切り離されており、そのために無力感と不安感を感じている。エネルギーを得るために、私たちは他人の注意を無理矢理自分に引きつけて、エネルギーを盗もうとしがちである。こうしてうまく他人を支配できた時には、私たちは自分が強くなったように感じるが、相手のほうは力を失ったように感じ、しばしばそれを取り戻そうと戦いを挑んでくるものだ。限られたエネルギーを奪い合う競争こそ、人々の間のあらゆる争いの原因である。 


第5の智恵
神秘体験


不安や暴力は、私たちが内なる神のエネルギーとつながる体験を持った時に消滅する。この体験は、あらゆる宗教の神秘主義者たちが語っている神との合一のことである。体が軽くなったような感覚・・・浮遊感・・・と、愛にあふれた感覚は、このつながりが本物かどうかの尺度である。もしこの二つを感じていれば、それは本物である。もしそうでなければ、それはそういうふりをしているだけである。


第6の智恵
過去の清算

 

内なる神のエネルギーと常につながるようになると、このつながりを失った時は、それにすぐ気がつくようになる。普通、私たちがストレスを受けている時は、つながりを失った時である。こうした時こそ、私たちは、他の人々からエネルギーを盗む自分独特の方法があると気づくことができる。自分が無意識で行っているやり方に自分で気がつけば、内なる神とのつながりは更に強まり、次第に、自分の人生の成長への道と、霊的な使命と、世界に貢献する方法を発見できるようになる。

 

第7の智恵
流れに乗る

自分の使命を知ることによって、不思議な偶然の一致の流れが早まり、私たちは自分の運命へと導かれてゆく。まず、自分の知りたい問題を明らかにし、次に夢、または白昼夢、直感が、その答えへと私たちを導いてゆく。通常、こうした夢や直感は、他の人々がもたらしてくれる智恵と同時に起ることが多い。

第8の智恵
人との新しいかかわり方


自分の人生に現れるすべての人々にエネルギーを送ることによって、偶然の一致が起る頻度を高めることができる。恋愛関係に中毒して内なる神とのつながりを失うことがないように、気をつけなければならない。他の人々にエネルギーを送るのは特にグループの中では効果的である。メンバーの一人ひとりが、他の人すべてからエネルギーを感じることができるからだ。子供に対しては、幼い頃の安全と成長にとって、愛のエネルギーを与えることが非常に大切である。すべての人々の中の美しさを見ることによって、私たちは、その人々を最も聖なる自己にまで高め、その人々から必要なメッセージをもらうチャンスを大きくすることができる。


第9の智恵
新しい文化

 

私たちがみなその霊的な使命の完遂に向かって進化するにしたがって、生存のための技術的手段は完全に自動化され、人間はその代わりに、自己の成長へと焦点を向け始める。このような成長は人間をより高いエネルギーレベルへと高め、究極的には私たちの体を霊体へと変容させる。そして、現次元と死後の次元が結合して、生と死のサイクルは終わり、永遠に生き始める。